日々之雑感

_　連休は結局部屋の掃除と雑誌の整理で終わった。まあ4月頭までの原稿最優先生活で部屋の惨状はすさまじい事になってたし、仕方ないか。

_ [玄箱]　ファームウェアのアップデート

　ファームの1.02が公開されたのはちょっと前。注目すべきはカーネルの更新があることなのだが、Vine化しているのでこのままアップデートすると玄箱の標準システムが上書きされて変な事に……というかシステムは消されて書き直されてしまう。

　そんなわけで連休まで放置していたのだが、意を決してあれこれする。

　結論としては、Vine化しているHDDを開いている別のHDDに交換して、新ファームを適用。そんでカーネルモジュールを抜き出してHDDを元に戻す。そんで抜き出しておいたカーネルを入れて終わり。　カーネルの更新でコケたりしたらメーカー送りなのでちょっと怖かったが、無事に終わって安心。

　まあ実際はあれこれEMモードでいじくりまわしたりして、上記工程の3倍くらいかかっているのだが、それはそれ。

_てなわけであっという間に休暇も終わり。

_SFセミナーにも文芸リローデッドのあったコミティアにも彩伺祭にも行かずに、ぼーっとしていて終わり。

_原稿終わった人たちで飲んだりはしてましたが、私は夏コミの原稿が全然だし、7月末〆のはお手上げだし。

_なんか中途半端感の漂う休暇だったけど、まあ予定を立て損なった休暇なんてこんなもんだろ。

_ [玄箱][Linux] shutdown -h now

　玄箱は以前から shutdownコマンドが使えないのが問題とされていた。　私の場合は、手を伸ばせば届くところに置いてあるので、電源スイッチ使えば別にいいじゃん、と思っていた。しかし、今回のファームウェアアップデートで玄箱の標準システムでは shutdownコマンドが使えるようになったということなので、こっちでもなんとかしてみる。

　とはいっても、先人の方々がいろいろ解析済みなので、別に特別どうこうという事でもなかったのだが。一応自分の防備録としてまとめておく。

　あと残る課題はRTCまわりだなあ。

_ Winny作者逮捕

Winnyが単なる道具かというと、それは違うと思う。作者の47氏は当初から著作権とP2P技術に対するある思想を持っていて、その具現化のためにWinnyを作成したはずである。少なくとも、私にはそう見える。

逮捕の理由は、Winnyという道具を作成したことでも、47氏の思想でもなく、「著作権侵害に使われる事を予見できたのにも関わらず、S/Wの改良等を継続的に行い、犯罪を幇助した」という事が理由らしい。まあ道具の作成や思想を理由にされるよりは理解できる理屈だわな。なんとなくこじ付けっぽいけど。

しかし、上記の理由からいくと、「著作権侵害に使われる事を予見できたのにも関わらず、その使い方等を詳細に世間に流布し、犯罪を幇助した」という理由で本屋に並ぶWinnyやWinMXのHowTo本の出版社も全部逮捕されて然るべきではないのか？

この件が正式に裁判に突入した場合は、ぜひこの点についても追求がほしいところ。

まあ私からは、Winnyとは『腹腹時計』と同じ物に見えるわけですよ。だからこそ無自覚な使用者や書店に流布するHowTo本には苛立ちを覚えるわけで。

本人がどれだけ自覚していたのかはともかく、47氏は革命家であり、その思想を実現する道具を世に投じる事のできる活動家であった。となると権力機関からの弾圧を受けるのは必然だろう。もちろんその弾圧が法的に正しいかどうかなんてことはこの場合あまり問題にされない。規模は違えど、アメリカがグアンタナモ米軍基地やイラクのアブグレイブ収容所でやっている事と同じである。

私は、犯罪者は犯罪者としての自覚を持つべきであると思っているので、Winnyそのものの是非よりも、HowTo本がコンビニ等で簡単に手に入り、無自覚な犯罪者を増殖させうる現状こそが肯定しがたい。それこそ『腹腹時計』や『栄養分析表』がコンビにに並ぶ事と同じである。

_ winnyを肯定的に議論する

について、ロマンチシズムに満ちすぎていてというWhiteさんの意見は最もなんだけども、これは革命家とテロルの論理で読むとすごくしっくり来るわけですよ。で、私は47氏の逮捕という事件はそういう論理ですごく納得できる（警察の無茶加減とか）ので、かなり肯定的です。

しかし、私のこの見方は主に47氏の思想と行為に重きを置いているので、 Winnyや P2P技術の本質の部分とはちょっとずれた見方ではありますな。

_ 男脳女脳診断テスト

-80ポイント。「まれに見る完全な男性脳の持ち主」だそーな。

正直今は精神状態が最悪の数歩手前なのでこんなもんだろう。寄ってきた奴には全部噛み付きかねんといった状況。

ゆっくり本でも読んでいたい所だが、そんな暇は無し。こんな時にかぎってreginleifが沈黙、生死確認する時間も無し。とりあえず電源落として放置。玄箱のDNSやらのバックアップが無かったらえらい事になる所だった。別にこれがイライラの原因というわけではないのだがな。がるるるる。

_ [星雲賞][イベント]2004年星雲賞参考候補作リスト

　と、いうわけで今年の参考候補作。　いろいろコメントしたい事もあるんだけど、また今度。

_クラナドとはゲール語で「家族」の意味……ではありません

_仔細は省くけど、タイトルみたいに目立つところに迂闊な流用するとアレだなあ、という話かな。最近書籍のベストセラー記録を塗り替えたというあの本も、私みたいなすれっからしには内容以前に、「その題名、ハーラン・エリスンのパクリですか？」とか思って敬遠してしまうし。まあ「エヴァの最終回？」と言わないだけマシと思ってくれい。

_　しかし、早川書房は『世界の中心で愛を叫んだけもの』に新しい帯でもつけて大増刷するかとも思ったんだが……本屋では見かけないなあ。店頭で隣に並べておけば面白いと思うんだが。

_まあ自戒も込めて。目立つところじゃなきゃいいって事でもないしな。

_ [JunkYard] C66

14日(土) 西1‘れ’33a ジャンク・ヤード

新刊はProgressive24、25が進行中。